目次
カーコーティングの仕上がりが返金問題になる境界線
返金請求文テンプレ完全ガイド
カーコーティングは「仕上がり」=主観になりやすいので、返金(減額)が通るかは 不満ではなく“契約どおりか” に寄せて判断します。
結論、返金対象になりやすいのは次のどれかです。
- 施工不良が客観的にある(ムラ、拭き残し、白濁、シミ、未施工、剥がれ、硬化不良 等)
- 施工範囲や内容が説明・契約と違う(施工したと言った箇所が未施工、下地処理ありと言ったのに実際は無し 等)
- 効果・条件の説明が誤解を招く形で、前提と違う(必要条件の説明不足、メンテ条件を後出し 等)
- 保証や再施工条件が事前説明と違う(保証対象外の範囲が想定外に広い 等)
逆に、返金が弱いのは「期待より艶がない」「思ったほど弾かない」など、客観指標や合意内容に落とせない“好み”寄りのケースです。
この場合は、返金よりも 再施工(手直し) を先に要求した方が通りやすいことが多いです。
施工前に示された仕上がり内容を理解する
争点になるのは、宣伝写真の美しさではなく 「あなたが契約時に何を約束されたか」 です。
次の情報があると、主張が一気に強くなります。
- 施工メニュー名(例:ガラスコーティング〇年耐久/セラミック等)
- 作業内容(下地処理:研磨あり/脱脂/鉄粉除去など)
- 施工範囲(ボディのみ/窓/ホイール/樹脂パーツ等)
- 仕上がり説明(ムラの許容範囲、シミ残りの扱い、照明下での確認有無)
- 保証・再施工の条件
「宣伝写真=保証」にはしない。説明文・見積・予約画面・口頭説明のどれが前提だったかを特定する。
施工不良と主観的不満を切り分ける
ここが最重要。判断軸は「再現性と客観性」です。
施工不良として扱いやすい例
- ムラ・拭き残しがパネル単位で見える
- 白濁・シミが施工直後から複数箇所にある
- 未施工箇所がある(撥水差・触感差などが明確)
- 剥がれ、定着不良、硬化不良の疑い
- マスキング不備・液剤の付着が残っている
主観的不満になりやすい例
- 艶感の好み
- 想像より水弾きが弱い(ただし、施工条件・洗車・メンテ条件の説明が欠けていると争点化は可能)
- 期待した“新車みたい”感とのギャップ
「不良」と言い切るより、“契約・説明と一致しない状態がある” に落とすのが安全で強い。
説明内容と実際の状態を見比べる
比較の仕方は、下の3点セットにします。
- 約束:見積・説明にある施工内容/範囲/工程
- 現物:現車の状態(箇所・症状・再現条件)
- 差:どこがどう違うか(箇所ごと)
「感覚的に違う」だけで終わらせず、箇所×症状で列挙できる形に落とします。
返金請求が通りやすくなる状況の揃い方
返金請求で証拠を残す方法
交渉で勝つのは、ほぼ 証拠×タイミング です。
仕上がり状態を客観的に残す
最低限これを揃える。
- 施工直後(可能なら引き渡し当日)の写真・動画
- 明るい場所(屋外)+照明下(室内)の両方
- 同じ角度で複数枚(ムラや白濁は角度で見え方が変わる)
- 症状の位置が分かる引き写真+拡大写真
- 施工証明書/領収書/メニュー名が分かる資料
※後日撮影でも使えるが、「施工直後からあった」の立証が弱くなるので、早いほど強い。
施工直後の対応経緯を読み取る
時系列で固定する。
- 施工日:〇月〇日
- 引渡日:〇月〇日
- 不一致に気づいた日:〇月〇日
- 申し出た日:〇月〇日(電話・LINE・メール)
- 先方回答:〇月〇日(再施工提案/否認/放置)
「いつ言ったか」が遅いほど、相手は「その後に付いた」と言えるので不利。
再施工対応と返金請求を見極める
基本の整理はこれ。
- 再施工で是正可能:まず再施工(手直し)要求が現実的
- 再施工しても改善しない/信用できない/時間損失が大きい:返金(減額)を主軸にする
- 再施工提案が“条件付きで不利”(有料、保証放棄、原因は客側と決め打ち):返金交渉に移す余地
重要:再施工を拒否すると不利になる場合があるので、拒否ではなく
「条件と具体内容を書面で提示してください」 にするのが安全。
返金請求の相手を誤らない考え方
原則は 請求名義(領収書・決済明細)=請求先。
施工店と運営会社の役割を理解する
- 店舗で直接契約・決済:施工店が一次窓口
- 予約サイト・チェーン本部で決済:運営会社が一次窓口になることがある
現場スタッフは決裁権がないことが多いので、店長・責任者・本部窓口に出す。
契約窓口と請求名義を比較する
見るべきはこれだけ。
- 領収書の宛名・発行者
- クレカ明細の請求名義
- 予約完了メールの「販売事業者」表記
カーコーティング返金請求文のテンプレート
最初に送る返金依頼文
返金文面は、契約内容→不一致(箇所別)→希望対応(再施工 or 返金)→期限 の一本化。
※「テンプレを分けるな」方針に合わせて、1本にまとめる。
件名:カーコーティング施工内容の不一致に関する是正(再施工)/返金(減額)のお願い(車両:〇〇/登録番号:〇〇)
〇〇(施工店名/運営会社名)御中
担当:〇〇様お世話になっております。〇〇(氏名)です。
下記のカーコーティング施工について、事前説明・契約内容(見積・案内)と実際の仕上がりに不一致があるため、是正(再施工)または返金(減額)のご対応をお願いしたくご連絡いたします。【施工の特定】
・施工日(引渡日):〇年〇月〇日
・店舗(担当者):〇〇店/担当〇〇様
・車両:〇〇(車種・型式)/登録番号:〇〇
・施工メニュー:〇〇(例:ガラスコーティング〇年耐久、下地処理:研磨あり 等)
・支払金額:〇〇円(決済方法:〇〇)
・領収書番号等(あれば):〇〇【契約時に合意した施工内容(事前説明)】
契約時(〇年〇月〇日)に、下記内容の説明を受け、その前提で依頼しました。
・施工範囲:〇〇(例:ボディ全体/樹脂パーツ/ホイール 等)
・工程:〇〇(例:下地処理(研磨)あり/鉄粉除去/脱脂 等)
・仕上がり・保証の説明:〇〇(例:ムラが出ない仕上げ/〇年保証/再施工条件 等)
(根拠:見積書/予約画面/案内メール/広告ページ/説明メモ 等)【事前説明・契約内容と異なる点(箇所ごとの不一致)】
しかし、引渡後に状態を確認したところ、下記の不一致が確認できました。
・箇所:〇〇(例:ボンネット右側)/状態:〇〇(例:ムラ・拭き残しと思われる跡が照明下で確認できる)
・箇所:〇〇(例:ルーフ後部)/状態:〇〇(例:白濁・シミが複数箇所に残っている)
・箇所:〇〇(例:ドア下部)/状態:〇〇(例:未施工と思われる撥水差/触感差がある)
※上記は、施工直後(〇年〇月〇日)に撮影した写真・動画等の記録があります(必要に応じて提出可能)。【希望する対応(再施工/返金)】
本件は「仕上がりの好み」ではなく、契約時に合意した施工内容・品質と一致しない点があるため、下記いずれか(または両方)のご対応をお願いします。
是正(再施工・手直し)の実施
・再施工の範囲:〇〇(該当箇所/工程)
・実施時期の候補:〇〇
・再施工後の確認方法:〇〇(照明下での確認 等)返金(減額)の検討
・返金を求める金額:〇〇円
(算定根拠:〇〇[例:該当工程分の対価/部分施工相当額/再施工不能・時間損失 等])【回答期限】
本書面到達後〇日以内(〇年〇月〇日まで)に、上記1)または2)の対応可否および具体条件をご回答ください。
期限までにご回答がない場合は、記録が残る方法で再通知のうえ、第三者機関への相談等も含めて対応を検討いたします。以上、よろしくお願いいたします。
〒〇〇〇-〇〇〇〇
住所:〇〇
氏名:〇〇
電話:〇〇
メール:〇〇
返金請求文の提出手順と記録の残し方
返金を拒否された後の再請求文
提出方法ごとの証拠性を比較する
おすすめ順(強い順)。
- メール(送信履歴+添付+相手返信が残る)
- 問い合わせフォーム(受付番号・自動返信を保存)
- 書面郵送(提出事実を固定できる)
送るときは、写真・動画は“全部送らず”代表数点+追加提出可能にして、相手の言い逃れを潰します。
未対応時の対応順を見通す
- 期限付きで提出(今回)
- 期限経過:再通知(要点だけ短く、期限を再設定)
- 「問題ない」と否認:不一致箇所を追加提示+再施工条件の書面提示を要求
- 引き延ばし:窓口の上位(店長/本部)へ同文転送
- それでも動かない:第三者相談に向けて資料を整備(契約資料・記録・写真)
ポイントは一貫して “好み”ではなく“合意内容との不一致” に固定すること。ここが崩れると負けます。
