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二重請求として返金を求められる境界線
返金請求文テンプレートの全体ガイド
請求が二回表示されると、「二重請求では?」と不安になりますが、すべてが返金対象になるわけではありません。
返金を求められるかどうかは、同一の取引内容に対して重複して請求が確定しているかで判断します。
単に請求が複数表示されているだけでは足りず、内容・金額・請求の性質を切り分ける必要があります。
同一取引の重複請求を捉える
まず確認すべきなのは、「同じ取引かどうか」です。
判断の軸になるのは次のような点です。
- 注文番号・契約番号が同一か
- 商品名やサービス内容が同じか
- 利用日や申込み内容が一致しているか
金額が同じでも、別の取引であれば二重請求にはなりません。
取引単位で一致しているかを冷静に確認します。
仮押さえと確定請求を切り分ける
クレジットカード決済などでは、**仮押さえ(仮売上)**が一時的に表示されることがあります。
これは決済確認のための処理で、後から消えるケースも多いものです。
- 仮押さえ:後日消える可能性あり
- 確定請求:実際に引き落とし対象になる
仮押さえが二つ表示されているだけでは、二重請求とは言えません。
重複請求と分割請求を見比べる
請求が複数回に分かれていても、
- 分割払いや月額課金
- 料金内訳の分割表示
であれば返金対象にはなりません。
明細の内訳を確認し、「同じ内容が二度請求されているか」を見極めます。
返金請求が通りやすくなる事実の整え方
返金請求でやりがちな失敗と修正文
二重請求の返金では、重複している事実を具体的に示すことが何より重要です。
感覚的な主張だけでは対応が進みにくくなります。
重複している請求内容を明確にする
次の情報を並べて整理します。
- それぞれの請求日
- 請求金額
- 請求名義や取引番号
「この請求とこの請求が同じ取引である」という形で、返金対象を特定します。
請求発生から現在までの流れを読み取る
時系列で整理すると、処理ミスかどうかが見えやすくなります。
- 利用日・申込み日
- 仮押さえ発生日
- 確定請求日
- 現在の請求状態
現在の残高だけでなく、流れ全体を示すことが大切です。
処理ミスと表示遅延を見極める
請求が残っている理由が、
- 単なる表示遅延
- 実際の処理ミス
どちらなのかで対応が変わります。
即時に返金されない場合でも、処理中の可能性はあります。
返金請求の相手を誤らない考え方
消費生活センターを併記した返金請求文
返金請求は、誰が請求を出しているかを基準に行います。
契約主体と請求元の関係を理解する
多くの場合、
- サービス提供会社(契約主体)
- 決済代行会社やカード会社
が関係しています。
返金判断を行うのは、原則として**請求元(契約主体)**です。
請求名義と決済経路を比較する
確認すべきポイントは次の通りです。
- クレジットカード明細の請求名義
- 利用規約や契約書に記載された会社名
カード会社は手続きの窓口になることはありますが、返金の可否自体を決める立場ではないことが多いです。
二重請求があった場合の返金請求文のテンプレート
二重請求の返金請求では、
重複の事実・返金対象額・期限を明確に書くことが重要です。
〇年〇月〇日に利用した〇〇サービスについて、下記のとおり同一内容の請求が二重に発生していることを確認しました。
・〇年〇月〇日 〇〇円
・〇年〇月〇日 〇〇円いずれも同一の取引(注文番号〇〇)に対する請求であるため、重複分について返金をお願いしたく存じます。
返金対象額は〇〇円です。
〇年〇月〇日までにご対応またはご回答をお願いいたします。
重複している請求内容を特定する
文面では、
- 請求日
- 請求金額
- 同一取引である根拠
を具体的に示します。
「二重請求です」だけでは不十分です。
返金対象額と返金理由を具体化する
返金すべき金額を明示し、
- どの請求が重複しているのか
- なぜ返金対象なのか
を整理します。
相手に計算を任せる形は避けます。
返金額と期限を明示する
返金額と回答期限を明示することで、対応が後回しにされにくくなります。
返金請求文の提出手順と記録の残し方
内容証明を示唆する返金請求文
二重請求は、記録を残して対応することが重要です。
提出方法ごとの証拠性を比較する
- メール:履歴が残りやすい
- 書面郵送:到達証明が可能
電話のみの連絡は、後日の確認が難しくなります。
未対応時の対応順を見通す
返金対応が進まない場合に備えて、
- 再請求
- 第三者機関への相談
といった次の行動も想定しておきます。
二重請求は、事実整理ができていれば返金される可能性が高いケースです。
焦らず、重複の内容と請求先を正確に整理することが、解決への近道になります。
