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【実例付き】いじめで診断書を取る方法|何科に行く?何を話す?書いてもらうべき内容まとめ

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いじめ問題で病院へ行く際のポイントを解説。小児科・心療内科の選び方、医師に伝える内容、診断書に書いてほしい文言、学校や行政での扱われ方までわかりやすくまとめました。

【実例付き】いじめで診断書を取る方法|何科に行く?何を話す?書いてもらうべき内容まとめ

受診する診療科の決め方を先に固める

「とりあえず病院へ」と思っても、何科に行くかでその後の流れが大きく変わります。
いじめの影響は、心にも身体にも同時に出る ことが多いので、

  • いま一番目立っているのは身体の不調か
  • 感情や行動の変化が中心か

この2つを軸に、診療科を決めていきます。

身体症状が前に出ている場合は小児科

頭痛・腹痛・吐き気・倦怠感・めまいなど、身体のほうが目立っている段階なら、まずは近くの小児科で十分です。

  • いじめの背景まで詳しく聞かれなくても
  • 「学校がつらい時期から症状が出ている」ことだけ伝えておけば

身体症状の評価・必要な検査・投薬は受けられますし、必要があれば心療内科や精神科への紹介状を書いてもらえるケースも多いです。

不安・不眠・抑うつが強いときは心療内科

眠れない、寝ついてもすぐ目が覚める、学校の話になると激しく泣く・パニックになる、笑顔がほとんど消えた——
こうした情緒の揺れや行動の変化が中心 なら、心療内科が向いています。

  • 「学校・いじめ由来のストレス」を前提に診てくれる
  • 診断書に「心理的な影響」を具体的に書いてもらいやすい

といった実務的なメリットもあります。

緊急性がある場合は精神科かER

次のような様子がある場合は、診療科のこだわりよりも安全確保を最優先にします。

  • 「死にたい」「いなくなりたい」とはっきり口にする
  • 自傷行為をしている、またはその準備をしている
  • 深夜にパニック状態が続き、全く落ち着かない

理想は児童思春期に対応できる精神科ですが、予約が取りづらい地域も多いです。
その場合は、救急外来(ER)でも構いません。

「こんなことで救急に行っていいのか」と迷う必要はありません。
命と安全に関わるラインを超えているなら、早すぎる受診は存在しないと考えてください。


医師に伝える内容は3点だけで足ります

受診のたびに長い説明を用意する必要はありません。
医師が知りたいのは、次の3点です。

  1. どんな形のいじめが、どれくらい続いているか
  2. 今、どんな症状が出ているか
  3. 学校側がどの程度動いているか

順番もこのままで構いません。メモにして渡してしまっても大丈夫です。

いじめの事実(誰が/何を/どれくらい)

  • 「誰に」「どんなことをされているか」
  • 「いつ頃から」「週にどれくらいの頻度で」

ここがざっくり分かれば十分です。
細かいエピソードを全部話そうとすると、親子ともに負担が大きくなります。

例)

・クラスのA君とその周囲数名から、1日1回以上「きもい」「死ね」などの暴言
・3ヶ月ほど続いている
・最近は下校時やLINEでも続いている

子どもの症状(心理・身体)

医師は生活の変化を重視します。

  • 睡眠:寝つきの悪さ、中途覚醒、早朝覚醒
  • 食欲:急な減退・過食・好物への無関心
  • 身体症状:腹痛・頭痛・嘔吐・倦怠感
  • 行動:登校しぶり、不登校、涙もろさ、怒りっぽさ

「以前との違い」を一言添えるだけで、診断の精度が上がります。

例)

・2週間ほど前から夜なかなか寝付けず、朝は起きられない
・登校時間になると腹痛や吐き気を強く訴える
・休日は比較的落ち着いている

学校の対応状況(未対応・放置を含む)

学校の対応は「感情」ではなく「事実」を短く伝えます。

  • 〇月〇日に担任へ相談 → 「様子を見ます」と言われた
  • その後も大きな変化なし
  • 校長・教頭にはまだ話していない/話した

学校がほとんど動いていない場合、医師の側も「長期化するリスク」を織り込んで診断・記載を検討しやすくなります。


診断書に入れてほしい項目(ここが一番大事です)

診断書は、どの病院で書かれたか よりも、中身に何が書かれているか が何倍も重要です。

最低限、次の項目を意識しておくと、学校・行政・弁護士のどこでも扱いやすくなります。

症状名(不安障害・適応障害など)

  • 不安障害
  • うつ状態
  • 適応障害
  • 心身症

など、医学的な症状名がついているだけで、学校や行政は「配慮が必要な状態」として認識しやすくなります。
完全な病名でなく、「〜の疑い」でも構いません。

原因との関係(いじめによる/学校環境による)

可能であれば、診断書のどこかに

「学校でのいじめ・対人関係のストレスを背景とした症状と考えられる」

といった形で、学校状況との関連を書いてもらえると非常に強いです。

  • 学校・教育委員会に出すとき
  • 児童相談所や警察に見せるとき
  • 損害賠償を検討する段階になったとき

いずれの場面でも「本人や親がそう言っている」のではなく、
医師の見立てとして書かれているかどうか が大きな差になります。

学校生活への影響(登校困難・配慮必要)

具体的には、次のような文言が入っていると扱いが変わります。

  • 「登校困難な状態にある」
  • 「当面は別室登校などの配慮が望ましい」
  • 「通院継続および心理的ケアが必要」

学校も行政も、「配慮の必要性」が明記されているほど動きやすくなります。
医師にお願いするときは、

「学校への配慮をお願いしやすいように、
登校や学校生活への影響について一文いただけると助かります」

と、率直に伝えて構いません。


診断書がどこでどう使われるかを先に理解しておく

診断書は一度書いてもらえば終わり、ではありません。
いじめ対応のほぼすべてのルートで、共通の基礎資料として使っていきます。

学校での扱い(配慮の根拠資料)

  • 別室登校・短時間登校
  • 座席変更・グループ替え
  • 宿題量の調整・体育の見学など

こうした一つひとつの配慮を、学校は「診断書を根拠に」決めます。
診断書があると、担任も管理職も動きやすくなり、保護者との話し合いが感情論で終わりにくくなります。

教育委員会・児相での扱い(客観証拠)

教育委員会や児童相談所は、保護者の訴えだけでなく 「第三者の書面」 を重視します。

  • 「医師がこう評価している」という形で
  • 緊急度
  • 継続的な支援の必要性

を説明しやすくなるため、対応の優先度が上がります。

警察・民事での扱い(因果関係の補強)

暴行・脅迫・恐喝など、刑事要素が疑われる場合も、診断書があることで

  • いじめによってどの程度の心理的・身体的ダメージが出ているか
  • どれくらいの期間、治療や通院が必要だったか

を説明しやすくなります。

損害賠償を検討する段階では、慰謝料・治療費・将来の損害 の根拠としても使われます。
その意味でも、「いじめや学校生活との関連」が書かれている診断書は非常に重要です。


子どもへの説明と受診のサポート

病院に行くこと自体を、子どもが負担に感じることはよくあります。
「自分が悪いから連れて行かれる」と誤解させないための声かけが必要です。

病院に行く理由は“安心のため”と伝える

  • 「悪い子だから行くんじゃないよ」
  • 「心と体を守るために、大人に手伝ってもらいに行くだけだよ」

この方向で伝えると、子どもは少し受け止めやすくなります。

いじめの細かい内容まで話させる必要はありません。
どうしても話せなければ、親が書いたメモを医師に渡すだけでも構いません。

診察前に一緒にメモを作る

  • いつ頃からしんどくなったか
  • どんなときに特にしんどいか(朝・夜・学校の前日など)
  • 体と気持ち、それぞれどんな感じか

このあたりを親子で簡単にメモにしておくと、
医師から本人に質問があったときに、子どもが言葉を見つけやすくなります。

受診後のフォロー(経過観察・薬の説明)

薬が出た場合は、

  • どういう目的の薬か
  • どんな副作用があり得るのか
  • いつまで飲み続ける予定なのか

を、本人にも分かる範囲で共有しておきます。

また、受診後も

  • 睡眠・食欲・登校状況
  • 表情や会話量の変化

をノートに残しておくと、次回診察でも役に立ちますし、
いじめ対応全体の**「時系列証拠」**にもなります。
時系列ノートの書き方はこちらで詳しく解説しています


医師に渡せるメモのテンプレート

診察室で全てを一から話そうとすると、それだけで疲れてしまいます。
最初からこのようなメモを1枚持っていき、医師に手渡す形でもまったく問題ありません。

【子どもの状態メモ】

● いじめの状況
・誰に何をされているか(例:同じクラスのA君とその友人数名から暴言)
・期間と頻度(例:3ヶ月ほど、ほぼ毎日続いている)

● 症状
・2週間ほど前から夜なかなか眠れない
・登校時間になると腹痛や吐き気を訴える
・学校の話をすると泣き出すことがある

● 学校の対応
・○月○日:担任に相談 → 「様子を見ます」と言われた
・○月○日:再度相談 → 具体的な対策はまだ提示されていない

※診断書をお願いしたい理由
・学校と教育委員会に状況を正しく伝えるため
・登校や教室環境の配慮を依頼する根拠にしたいため

このメモをベースに話せば、抜け漏れを気にしすぎる必要はありません。


今日動くためのミニマム行動

全部を一度にやる必要はありません。
この記事を読み終えた「今日できること」を、次の4つから一つ選ぶだけで十分です。

  1. 子どもの症状から、まず行くべき診療科を決める
  2. 医師に伝える「いじめの事実・症状・学校対応」の3点をメモにまとめる
  3. 診断書に入れてほしい要素(診断名・原因・学校生活への影響)を自分の中で整理しておく
  4. 受診後は、症状の変化と学校の対応を時系列ノートに書き始める

受診をためらう気持ちがあるのは自然なことです。
それでも一歩進んで診断書を取っておくと、**学校・行政・外部機関すべてで、あなたと子どもを守る「共通の土台」**になります。

迷いを少しでも減らすための参考になっていれば幸いです。
このあと全体の流れを整理したい場合は、こちらのロードマップもあわせて確認してみてください。
子どもがイジメに遭った時の完全ガイド|対応ロードマップ

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この記事で学んだ内容を、文章メーカーでそのままテンプレ化できます。

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