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小学生のいじめサイン20選|家と学校で出る“赤信号”の見抜き方

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小学生のいじめに早期に気づくため、家と学校で現れやすいサイン20個を整理し、身体症状や行動・人間関係の変化の見抜き方、家庭での安全確保の初動、学校への具体的な伝え方、外部相談や記録開始の判断基準までを段階別に丁寧に解説し、親の不安を整理します。

小学生のいじめサイン20選|家と学校で出る“赤信号”の見抜き方

家で出るいじめサイン(10個の赤信号)

① 朝の腹痛・頭痛が続く

小学生のいじめサインでいちばん分かりやすいのが、登校前の腹痛や頭痛です。病院では原因がはっきりしないのに、休日は元気、平日の朝だけ具合が悪くなる――このパターンは、「行きたくない理由」が背後にあることが多くなります。週に3回以上、同じような不調が続くなら、単なる体調不良や成長痛ではなく、学校との関係を一度疑ってみてください。

「またお腹?」と突き放すのではなく、「学校で何かしんどいことある?」と、学校との結びつきを確認するためのサインとして受け止めたほうが安全です。どこまでが“急いで動くライン”なのか迷うときは、具体的な初動をまとめた いじめの緊急度チェックと初動マニュアル も合わせて確認しておくと判断しやすくなります。

② 睡眠の質の悪化(夜泣き・入眠困難)

強いストレスがかかると、まず睡眠が崩れます。なかなか寝つけない、夜中に何度も起きる、悪夢で泣きながら目覚める――こうした変化は、自律神経の乱れが出ている状態です。寝る前になると急に不安そうになる、翌日の学校の話題が出た瞬間に表情が曇るといった様子も、心の負荷を示すサインと見てください。

「夜更かししてるからでしょ」とだけ見るのではなく、「学校のことを考えたときだけ不安定になっていないか」を一緒に観察していくイメージです。

③ 食欲の急な低下

それまで普通に食べていた子が、急に食欲を落とすのも要注意です。好きだったメニューにも手をつけない、朝だけ極端に食べられない、給食の時間帯にお腹が痛くなる――こうした変化は、心理的ストレスが消化器に出ている可能性があります。

「前は食べられていたのに」「学校がある日だけ落ちる」といったパターンがあれば、ただの好き嫌いではなく、心因性のサインと見てよい場面が多いです。無理に食べさせるよりも、「最近しんどいこと増えてない?」と、背景を聞くきっかけにしてください。

④ 無言時間の増加・口数が減る

帰宅後、急に口数が減って黙り込む時間が増えるのも、心の中で処理しきれないことが起きているサインです。以前は学校のことをよく話していたのに、ある時期から「別に」「普通」とだけ返すようになる場合、単なる成長や照れというより、「言葉にするとつらくなる出来事」があるときに起こりやすい反応です。

無理に聞き出そうとすると、かえって口を閉ざしやすくなります。「いつでも話していいからね」と伝えつつ、行動や表情の変化とセットで見ていきます。

⑤ 宿題・勉強の意欲が落ちる

勉強そのものが嫌いになったというより、「学校そのものがつらくなってきている」サインとして、宿題や学習への意欲低下が出ることがあります。家庭学習全体ではなく、「学校の宿題だけ極端に手が止まる」ときは要注意です。

「やる気がない」と叱ってしまうと、自尊心をさらに削る方向に働くこともあります。宿題の量そのものよりも、「クラスでの立場」「先生との関係」が崩れていないか、一度切り分けて考えてみてください。

⑥ 家で突然怒りやすくなる

家の中で急に怒りっぽくなる、些細なことできょうだいや親にきつく当たるようになるのも、学校での緊張が家庭で噴き出している可能性があります。外で我慢している子ほど、安心できる家で感情が爆発しやすいものです。

反抗期だからと片付けてしまうと、背景にあるしんどさを見逃します。「今日、学校で何か嫌なこと言われた?」と、怒りの前にあった出来事に寄り添う質問をしてみると、本音が少しずつ出てくることがあります。

⑦ 服や体に傷・汚れが増える

膝や腕に小さなあざが増える、服がよく破れる・汚れるようになった、という変化も見逃せません。もちろん元気に遊んでいてついた傷のこともありますが、「どこで」「どうして」できたのか説明が曖昧だったり、同じ場所に繰り返し傷ができる場合は、誰かからの継続的な行為を疑ってください。

毎回「転んだ」「ぶつけた」と同じ説明をする場合も要注意です。問い詰めるのではなく、「どんな遊びしてたの?」と会話を広げる形で背景を探ると、少しずつ本音に近づきやすくなります。

⑧ スマホ・タブレットを極端に嫌がる

それまで楽しんでいたスマホやタブレットに、ある日を境に触りたがらなくなることがあります。ゲームや動画そのものに飽きたというより、SNSやオンラインゲーム内でのいじめ、晒し、裏アカでの悪口などが影響しているケースも少なくありません。通知音に過敏になったり、画面を親に見せたがらない様子も同じラインのサインです。

「やめなさい」と一方的に取り上げるのではなく、「最近スマホしんどくなった?なにかあった?」と、デジタル上の人間関係にも目を向けてください。具体的な守り方を知りたいときは、アカウントや端末の守り方をまとめた ゲーム・SNSトラブルへの備え方 を先に読んでおくと安心材料になります。

⑨ 休日でも外出したがらない

休みの日まで友達と遊びに行きたがらない、外に出たがらない場合、家が「唯一の安全基地」になっている可能性もあります。元々インドアな性格とは違い、以前は外遊びや習い事を楽しんでいた子が、特定の時期から急に外出を嫌がるときは要注意です。

特定の公園や施設、よく会う友達への拒否感が強い場合、その場所で嫌なことが起きていないか、一度丁寧に聞いてみる価値があります。「家にいたい子」と決めつけず、変化が起きたタイミングに注目してみてください。

⑩ 学校の話を避ける・嘘が増える

学校で何があったかを聞いても、「別に」「普通」とはぐらかす、明らかに不自然な説明をする――こうした変化も危険信号です。子どもなりに親を心配させたくない、説明すると自分が責められるかもしれない、といった不安から、事実を隠すことがあります。

「嘘をつくな」と責めてしまうと、ますます本音から遠ざかってしまいます。「話しづらいことがあるなら、言えるときでいいからね」と逃げ道を残しつつ、行動や表情の変化と合わせて判断していきましょう。

学校で出るいじめサイン(10個の赤信号)

⑪ 持ち物の紛失・破損が増える

ノートや文房具がよくなくなる、プリントがぐちゃぐちゃになって返ってくる、持ち物に落書きがされている。こうした物損は、いじめの初期段階でよく見られる行動です。もちろん本人の管理ミスのこともありますが、「同じ子の物だけ」「明らかに頻度が多い」ときは、故意の可能性を疑ったほうが安全です。

学校側にも「最近なくなることが多いようで」と事実ベースで伝え、教室環境を一度見てもらうきっかけを作ってください。

⑫ 席やグループで孤立している

席替えのたびに端や後ろに一人だけ離される、グループ分けで最後の一人になりやすい――こうした「構造的な孤立」は、排除が進んでいるサインです。「一人が好きなタイプだから」と好意的に解釈してしまうと、仲間外れを見逃してしまいます。

授業参観や先生からの話を通じて、席の配置やグループの雰囲気を見たとき、特定の子だけ周囲との距離が空いていないか、一度冷静に観察してみてください。

⑬ 給食・休み時間を一人で過ごす

いじめは、授業中よりも給食や休み時間に色濃く現れます。いつも同じメンバーで食べていたのに、一人だけ席が離れている。休み時間に教室の隅で過ごしている、校庭に出たがらない――こうした変化は、人間関係の圧力を感じているサインかもしれません。

先生から「最近は一人でいることが多いですね」と言われたときは、性格の問題だけで片付けず、「どんな場面でそう感じますか?」と背景の確認もお願いしてみてください。

⑭ 先生からの報告が増える

担任の先生から「最近少し元気がない」「休み時間の様子が気になる」といった連絡が増えてきたら、教員側も何らかの違和感を持っている状態です。学校は言葉選びに慎重にならざるを得ないので、ストレートに「いじめがあります」とは言いにくい事情があります。

だからこそ、さりげないコメントがサインであることが多いです。「様子を見ますね」で終わらせず、「具体的にどんな場面でそう感じますか?」と一歩踏み込んで確認してみると、状況が見えやすくなります。

⑮ 行事(運動会・遠足)を嫌がる

運動会、遠足、林間学校など、普段とは違う大きな行事を極端に嫌がるようになったら注意が必要です。これらのイベントは、班決めや係決めなどで人間関係の差がはっきり出る場面でもあります。

以前は楽しみにしていたのに、ある学年から急に「行きたくない」「休みたい」と言い出す場合、クラス内の関係悪化が背景にあることも少なくありません。単なる緊張だけでなく、「誰と一緒になるのが嫌なのか」まで見ていくと輪郭が見えてきます。

⑯ 登校直後に体調不良を訴える

家を出るときは普通に見えても、校門や教室に入った直後に具合が悪くなる。これは「環境そのものがトリガーになっている」サインです。登校してすぐ保健室に行きたがる、1時間目の前後で腹痛を訴えることが続く場合、特定の教室やクラスメイトとの関わりで強いストレスを感じている可能性があります。

「朝だからだるい」で済ませず、どの曜日・どの教科・どの時間帯に出ているのかを整理してみてください。

⑰ 下校時刻が極端に遅くなる

授業が終わっているはずの時間からかなり遅れて帰ってくる、寄り道をして一人で時間をつぶしている――こうした行動は、「特定の子と一緒に帰る時間帯を避けたい」「下校中のトラブルを避けたい」といった意図の表れであることもあります。

学校や学童からの帰宅ルート、誰と一緒になるのかを聞きながら、「どの時間帯がいちばんしんどい?」とさりげなく確認してみると、下校中のいじめが見えてくることがあります。

⑱ 友達の名前を出さなくなる

以前はよく出ていた友達の名前が会話から消えるのも、関係が断たれているサインです。「最近〇〇ちゃんと遊ばないの?」と聞いたとき、話題をそらしたり、理由をはっきり言いたがらない場合は要注意です。

単に遊ぶ相手が変わっただけということもありますが、裏側で仲間外れや悪口が始まっていることもあります。「ケンカしたの?」と決めつけるのではなく、「何かあったらいつでも話してね」と受け皿を示しつつ、他のサインと合わせて判断しましょう。

⑲ LINE・SNSグループに入りたがらない

クラスのグループLINEやゲーム内のグループに入りたがらない、既に入っていたのに「抜けたい」と言い出す。こうした変化は、デジタル空間でのいじめや晒し行為が始まっている可能性もあります。本人を除外した裏グループができている、既読スルーやスタンプいじりなどでじわじわと追い詰められているケースも少なくありません。

「今どきの子はSNS嫌いもいるよね」と軽く流す前に、「そのグループで嫌なこと言われた?」と、そっと聞いてみてください。

⑳ 教室や廊下で泣いてしまう

教室や廊下で泣いてしまう、トイレにこもって号泣する――こうした行動は、心の限界サインです。一時的な感情の波というより、溜め込んできたストレスがあふれ出ている状態と考えたほうが自然です。

この段階では、すでに重大事態の一歩手前まで来ていることも多くなります。「泣き虫だから」と性格の問題にせず、学校側にも具体的な場面や前後の状況を詳しく確認し、早めに外部相談も含めた対応を検討するレベルです。

サインを見つけたらすぐ取るべき行動

事実を引き出す聞き方の基準

サインに気づいたとき、いちばん避けたいのは「なんで言わなかったの」「本当のことを言いなさい」と詰問してしまうことです。子どもは責められたと感じた瞬間に、真実から距離を取ります。

「最近、朝しんどそうやけど、何かあった?」「学校で嫌なことがあった日に、お腹痛くなること多い気がするんだけど、どう?」と、こちらの気づきを静かに共有しながら、オープンな質問で様子を聞いていくほうが、安心して話しやすくなります。答えられないときは無理に深掘りせず、「言えるときでいいよ」と一度引くことも大事です。

家庭で取る安全確保の初動

状況が読みきれないうちは、「心身の安全を確保する」ことを最優先にします。睡眠時間をしっかり確保する、夜は安心して休める環境を整える、朝の状態が明らかに悪い日は無理に登校させない選択肢も考える――こうした対応は、「甘やかし」ではなく安全確保です。

学校を休ませることを「弱くなる」と捉える必要はありません。むしろ、心身が限界に近い状態で通わせ続けるほうが危険です。「今日は休んでもいいよ。その代わり、どうしたらまた行けそうか一緒に考えようか」と、守りながら次の一歩を相談するイメージで向き合ってください。

学校に伝える内容(ケンカ扱いされない要点)

学校に相談する際は、「いじめです」とラベルを貼るより、「いつ・どこで・何があり、そのあとどう変わったか」を具体的に伝えるほうが重要です。朝の腹痛が週に何回続いているのか、どの行事を嫌がっているのか、誰の名前が出なくなったのか――こうした事実を、可能なら時系列メモも添えながら共有すると、担任も子どものしんどさを具体的にイメージしやすくなります。

感情だけをぶつけるとケンカ扱いされやすいため、「親としてはこう感じている」という一文にとどめ、あとは淡々と事実を書き出すほうが、実務的に動いてもらいやすくなります。具体的な文面や議事録の形に落とし込みたいときは、相談書フォーマットをまとめた いじめ相談文テンプレートの記事 を下書き代わりに使うと、言葉選びの負担がかなり減ります。

危険度を仕分ける ― 外部相談・記録開始のライン

即外部相談すべき“赤信号の複数一致”

20個のサインのうち、身体症状(腹痛・頭痛・不眠・食欲不振)と、不登校傾向、暴力・物損、SNS上の晒し行為などが複数重なっている場合は、すでに重大事態のゾーンに近づいていると考えるのが妥当です。このレベルでは、担任だけに任せるのではなく、学校の管理職や教育相談窓口、場合によっては児童相談所・医療機関への相談も視野に入れます。

外部相談は「学校を攻撃する行為」ではなく、「子どもの安全を守るためのセーフティネット」です。そのくらいの位置づけで捉えてもらって大丈夫です。全体像や今後の動き方を俯瞰したいときは、流れを一望できる いじめ対応のロードマップ記事 を先に眺めておくと、どこまで視野に入れておくべきかがつかみやすくなります。

記録を開始すべき“黄色信号の兆候”

そこまで重くはないように見えても、サインがポツポツと出始めた段階――たとえば朝の腹痛が週1〜2回、小さな物損がときどき起きる、友達の話題が減っている、といった状態は「黄色信号」です。

このタイミングで、家庭での時系列ノートや、LINE・連絡帳のやり取りを残し始めておくと、もし後で状況が悪化したときに非常に役立ちます。証拠が出揃うまで待つ必要はありません。「気になる変化」を書き留めておくこと自体が、未来の自分と子どもを守る準備になると考えておいてください。どんなふうに書き残せばよいか迷う場合は、具体例つきで解説している いじめ証拠記録ノートの書き方ガイド をそのままフォーマットとして使って構いません。


まとめ:サインに気づいた後の5ステップ

いじめサインに気づいたあと、親がやることはシンプルです。迷ったら、次の5つだけ押さえておけば十分です。

  1. サインを否定しない
    「考えすぎかな」と打ち消さず、「もしかして何かあるかもしれない」と仮置きする。

  2. 事実と変化をメモに残す
    いつ・どんなサインが出たか、1行でもいいのでノートに残していく。

  3. 子どもから“責めずに”情報を集める
    詰問ではなく、「最近こういうこと多いけど、何かあった?」とオープンに聞く。

  4. 家庭の安全基地を整える
    まず睡眠・食事・休息を確保し、無理な登校を優先しない。

  5. 学校・外部窓口と“事実ベース”で連携する
    感情ではなく事実を整理して渡し、必要なら教育相談や医療にもつなぐ。

「サインに気づいた=もう手遅れ」ではありません。
気づいた時点から、事実を集めて安全を確保する。それだけで、子どもが一人で抱え込む時間を確実に短くできます。


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